準天頂衛星システム「みちびき」

社会変化

米起業家イーロン・マスク氏率いる
米宇宙ベンチャーのスペースXは11日、
人工衛星を通じたインターネット通信の
「スターリンク」について、
日本向けにサービスを始めたと発表しました。

一方、日本の人工衛星といえば、
準天頂衛星システム「みちびき

「みちびき」は
23年に7基体制にすることを目指しています。

準天頂衛星システム「みちびき」とは何なのか?
それを説明するにはまずGPSについて説明しましょう。

現在スマホでの位置情報やカーナビで使われるGPSですが、
元々は1973年に米国が軍事用に開発。

1978年にGPS衛星の打ち上げが始まり、
1993年から運用開始。
1996年に全世界に開放しました。

そこから船、飛行機、カーナビ、
スマホ、子どもの見守りサービスなど、
私たちの生活に欠かせないものになりました。

しかし、日本では米国が運用する衛星約30基のうち、
4基から電波を受信して位置情報を割り出します。
またGPS衛星は常に地球の周りを移動しています。

そのため、山間部やビル街では電波が遮られ、
位置特定の誤差が大きくなることがありました。
昔のカーナビは海の上を走行しているような
表示になったこともありましたね。

そこで高い精度を安定して確保するため、
日本独自のGPSを構築する計画
(日本版GPS)が始動しています。
それが「みちびき」です。

「みちびき」は常に日本のほぼ真上にあるため、
山や高層ビルの影響を抑えられます。

2017年度までにさらに3基打ち上げて
2018年度から4基体制にすることで
24時間利用できるようにし、
既に運用中の米国のGPS衛星からの
電波と併せて活用して精度を向上。

2023年度には7基体制を目指しており、
これが実現すれば日本のシステムだけで
位置を確定できることに加え、
高低差まで数センチ単位の誤差になると言われています。

現在のカーナビだと、一般道を走行していても、
高速道路を走行しているような表示がされることありますよね。
これが高速道路なのか、
一般道なのか、はっきり分かるようになります。

これによって、自動運転自動車や
自動運転トラクターなど運用が可能になり
新しい産業、市場の創出がされていきますし、
私たちの生活にも大きな変化が生まれることとなります。

GPS衛星の運用が始まって約30年。
これからの30年でどこまで変化していくのか。
事前に知り、準備をしておくことも、
自分の人生を豊かにするヒントになりますね。

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