米アップルより新型iPhoneの発表が行われました。
新型iPhoneには衛星通信が搭載され、
緊急時には衛星経由で、
電波がないところでも緊急通報が可能となります。
衛星通信は山登りや海上に出る人には、
危機管理の面では有効ですね。
今回はここから分かる未来を見ていきましょう。
米アップルは7日、
「iPhone」の新機種を発表した。
グローバルスターと提携し、
北米では11月から衛星経由で
緊急通報ができるサービスも始める。
携帯電話の電波が
届かない場所からでも、
衛星経由で事故や病気、
犯罪などの緊急通報を可能にする。
11月に米国とカナダで
サービスを始める。
最初の2年間は無料だ。
その後の料金と
日本などでの導入計画については
言及しなかった。
iPhoneのスマホ衛星通信機能発表により、
スマホ衛星通信の競争が始まります。
【アメリカ】
Space Xと米国の通信大手T-Mobileは
25日(米国時間)、Space Xの衛星通信サービス
「Starlink(スターリンク)」に
T-Mobileのスマートフォンを接続可能にする計画
「Coverage Above and Beyond」を発表した。
従来は電波が届かなかった遠隔地など、
米国の殆どエリアをカバー可能にする。
グーグルのキーパーソンである
ヒロシ・ロックハイマー氏がTwitterへ投稿し、
Androidの次のバージョンで、
スマートフォンで衛星通信できる機能をサポートする方針を明らかにした。
Android 14の最初のベータ版は2023年4月にリリースされる見通し。
【中国】
中国通信機器大手のファーウェイが
9月6日の新製品発表会で、
スマートフォンの新機種「Mate 50」シリーズを発表した。
Mate 50シリーズの目玉は、
中国独自の衛星測位システム「北斗」を利用する
衛星通信機能を初めて搭載したことだ。
人里離れた場所にいる場合、
海外で危険な目に遭った場合、
地震などの災害で救援が必要な場合など、
従来の通信ネットワークが利用できない環境でも、
衛星通信でテキストメッセージや位置情報を伝送できる。
【日本】
KDDIは起業家の
イーロン・マスク氏率いる
米スペースXと21年9月に提携した。
基地局と同社の衛星を接続し、
光回線の設置が難しい
離島や山間部でも
高速通信が使えるサービスを
22年内に商用化する目標を掲げる。
NTTはスカパーJSAT、欧州エアバスと
宇宙通信ネットワーク「宇宙RAN」の
28年の商用化を目指す。
低軌道衛星とHAPSを連携し、
双方の利点を生かした上空からの
通信サービスの実現を目指す。
データ処理も宇宙で実施する。
ソフトバンクは高度1200キロと
同3万6000キロの人工衛星を使い、
22年度にも日本で宇宙からの
通信サービスの提供を始める。
英ワンウェブ、
米スカイロテクノロジーズと
それぞれ連携する。
楽天モバイルは米の通信企業、AST&Science社と
「スペースモバイル」計画に取り組む。
特徴は通常の携帯電話からの
微弱な信号を宇宙空間で認識できることだ。
巨大なアンテナだから実現できる。
ASTは22年後半にも20基の衛星を打ち上げ、
23年前半に赤道地域でサービスを始める。
同年にさらに45基打ち上げ、日本でも始める方針だ。
なぜ宇宙なのでしょうか?
まず一つは、いつでも、
誰でもネットにつながるようにするためです。
日本にお住いの方のほとんどはスマホ、
パソコン、ゲーム、テレビ、家電など
少なくとも1つは所持し、
ネットにつながっていると思います。
世界を見ると、アフリカでは約75%、
アジア約58%、北南米35%、
ヨーロッパ約21%の人たちが、
ネット非接続者なのです。
貧困等の問題もありますが、
通信基地局がないためにネット環境が整っていないのです。
そこで、地上に基地局を作るのではなく、
宇宙に基地局を作れば、砂漠でも、山岳地帯でも
場所を問わずネット環境が整います。
米GAFAMは現在時点で世界で
莫大な利益を上げるIT企業です。
これだけ、ネットに繋がっていない人がいるにも関わらずです。
世界全員がネットにつながるようになるとGAFAMの売上は…。
米国の景気後退懸念によって、
金融市場の不透明感が強まっていますが、
壮大な宇宙ビジネスがもたらす
投資機会にも注目していきたいですね。
宇宙覇権による恩恵はまだまだあります。
その話はまたの機会に。
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