米国の株式が今年に入り、
下落が続いています。
原因は様々ありますが、
特に大きいのはインフレ(物価上昇)
が止まらないこと。
今月発表されたインフレ率は
前年同月比9.1%上昇。
1年前100万円だったものが
現在は109万円になっているということです。
米国では11月に中間選挙を控えています。
バイデン大統領の支持者は
中間から下の所得層。
支持者層の人たちからすると、
インフレはきつい。。。
バイデン大統領が支持を得るには、
とにかくインフレ率を
抑えることが重要なのです。
インフレ率を抑えるために、
FRBは連続利上げ。
利上げをするということは、
消費者サイドでは、
金利が上がる⇒ローン金利が上がる⇒買い控え⇒物価抑制
投資家サイドでは、
金利が上がる⇒預金金利が上がる⇒リスクのない預金へお金が流れる⇒株価下落
簡単に言うとこういう流れです。
インフレが止まらない大きな原因は石油価格の上昇。
石油価格が上がるとなぜインフレが起こるのか。
石油は様々なものに使われているからです。
例えば、石油に関係なさそうなフルーツのイチゴ。
イチゴ生産は温暖でないといけないため、
暖房に石油を使います。
イチゴが入っている容器はプラスチック。
プラスチックにも石油が使われています。
イチゴを運送するトラックのガソリン代。
石油に関係のなさそうなイチゴでさえ、
これだけの石油が必要になります。
他には、ペットボトル、ビニール袋、タイヤ、
ペンキ、洗剤、シャンプー、肥料、農薬など
石油が使われている製品は多くあります。
そこで、バイデン大統領は中東へ訪問。
石油の増産を要請しに行きました。
11月の中間選挙前で最後の外国訪問の成果は・・
めちゃくちゃ微妙です。
もう一つの手段が対中国制裁関税引き下げ
これも下手をすれば政権の基盤が揺らぐことに・・
中国の譲歩がないまま関税を下げれば、
野党・共和党が「中国に弱腰」と指摘するのは確実。
中間選挙前の外交が上手くいかなければ
アメリカの大統領のリーダーシップが
弱まっていると見られてしまいます。
「分断化」による
影響が大きくなりつつあり
中間選挙まで残り4カ月。
バイデン大統領は正念場を
むかえています。
中東と中国についての
外交は引き続き見ていきましょう。
米国はまだ奥の手を持っています。
この話はまたの機会に
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