【正しい我が家の保障の仕方】保険の見直しの前に、保障の見直し

家計改善の種

保険の見直しをしましょう!

と最近よくCMやテレビ番組でよく聞きます。

しかし、私はこの言葉に違和感を持ちます。

私のお客様でも「友達がこの保険に入っていて良かったと言っていたから。」とか、

「親に入れと言われたから」とか、「保険会社に言われるがままに加入した」とよく聞きます。

さらに保障内容については、「平均がこれくらいといわれた。」とか

「だいたいこれくらい入っていれば大丈夫」との説明で加入したなど、

我が家のリスクに備えるためなのに、他人に合わせた備えを行っていませんか?

そこにムダなコストが発生しているかもしれません。

今回はこのことについて解説していきます。

保険で悩んでいる方もこれから加入を検討しているかたも最後までお読み下さい。

◆我が家のリスクに備えるのは保険だけではない

そもそも、なぜ保険に加入するのでしょうか?

保険は必ず加入しないといけないものと思っていませんか?

まずはこの点をクリアにしていきましょう。

保険に加入する理由は主に我が家のリスクに備えるためですよね。

ここの考え方を少し変えるのがポイントです。

我が家のリスクに備えるのに必要なものは、

保険ではなく保障です。

なので、我が家のリスクに備えるために必要なのは保障を準備することなのです!

保険というのは、保障を準備する一つの手段であり、

保険以外にも手段はいくつかあります。

なので、保険以外の方法で保障を準備できるのであれば、

保険は加入する必要がないのです。

◆保障を準備する手段と順序

これまで保険以外の手段と順序を考えたことがない人は、

これから説明をすることを実践するだけで保険料の削減ができると思います。

保障を準備する手段と順序を説明します。

 

順序① 我が家に起こりえるリスクを発見する

我が家に起こりえるリスクを発見しましょう。

ここに他人の家庭は関係ありません。我が家のリスクです。

家庭の中で起こりえるリスクは収入の減少損失の補填損害の賠償いずれかです。

例えば、世帯主が死亡した場合やケガや病気などで働けなくなった場合の収入が減少するリスク

火事で自宅が焼失した場合や車、病気になって治療費が必要になった場合の損失の補填

第三者の人やモノに危害を加えてしまった場合の損害の賠償です。

ここで発生した場合のリスクに保障で備える必要がありますので、

我が家に起こりえるリスクを書き出してみましょう。

順序②書き出したリスクに対して回避できるものは回避する

書き出したリスクに対して回避できるものは回避しましょう。

例えば、高齢になった場合に自動車を運転しないとか、

感染症に感染しそうな場所へは行かないなどです。

順序③回避できないリスクは予防しましょう。

昔は虫歯保険がありましたが、これが良い例です。

虫歯保険に加入していた人もいたそうですが、虫歯は歯磨きで予防しましょう。

後は、日ごろの健康を意識した食生活や健康診断、人間ドックなど大きな病気にならないように、

予防や早期発見で処置が済むようにするなどです。

順序④回避と予防をしても起こりえるリスクは保有資産で対応する。

例えばの話ですが、10億円を持っていた場合、死亡保険に加入しますか?

私なら加入しません。加入しなくても10億円があれば、残した家族の生活は困らないからです。

このように例えると、それはそうだろうと思いますよね。

では、保険加入する際に自身の保有資産について、

いくらあるかを考えた中で契約内容を決めていますか???

考えていないのであれば、そこにもムダが発生しています。

順序⑤保有資産+社会保障、企業保障を確認する

保有資産に加えて、社会保障ではどんな準備がされているのか、いくら受給できるのか。

【社会保障制度とは??】国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネット

お勤め先の企業からは何か備えられていないのか、いくら受給されるのかを確認しましょう。

死亡した場合の例でみると、社会保険には遺族年金が、

企業保障には死亡退職金などが備えられているか確認しましょう。

これは個人事業主か会社員なのか、企業によっては何の保障もないケースもあります。

人それぞれ異なるので確認をしましょう。

順序⑥それでも不足する費用のみ保険で備える

保険で備えるのはここまで考えた上で契約するようにしましょう。

例えば、世帯主が死亡した場合の収入がなくなるというリスクがある家庭の場合。

死亡については、回避と予防もできません。

なので、保有資産を確認し、社会保障を確認し、

企業保障を確認してから不足分だけを保険で備えます。

このケースでいうと残された家族の今後必要な費用が5000万円だとします。

そして、保有資産が1500万円、遺族年金が1000万円、死亡退職金が500万円だった場合、

契約すべき死亡保険の金額は2000万円なのです。

2000万円の終身保険を契約すれば、あなたの家庭の死亡時の保障は完璧!!!

ではありません。まだ、続きがあります。

◆保険は卒業できる

上のケースで行くと、確かにその時は2000万円の保険が正解だと思います。

しかし、10年後はどうでしょうか?

10年後になると保有資産も変わっているでしょう。

残された家族の必要な費用も経過した10年分減っているでしょう。

ということは資産や社会保障、企業保障が変わっていない場合は、

資産も増え、必要費用が減っていますので、

保険で備える費用も2000万円から減っているはずです。

なので、保険の減額を行い、保険料を下げることで、

資産を増やすペースをあげることが可能になります。

これを繰り返し、最終的に死亡後の必要費用を上回る資産を形成できたタイミングで

保険が不要となり、保険を卒業することができるのです。

卒業できる保険の順番は、社会制度が充実しているもの、

また該当事由が発生しても必要費用が少なくて済むものからです。

どんどん保険を卒業して、資産形成のペースを上げていきましょう!!

まとめ

保険の見直しの前に保障の見直しを行いましょう。

その方が、保険料を削減でき、家計にゆとりが生まれます。

そして、保険が必要な場合は、数社の見積もりを行いましょう。

同じ保険内容でも、保険料は保険会社によって異なります。

そして、資産形成を行い、不要な保険や特約をどんどん卒業していきましょう。

保険は資産がある人は不要で、資産がない人ほど必要なもの。

これまで説明してきた理由から、私の場合は妻とも話し合い、

我が家に起こりえるリスクの保障として、

検討した結果、死亡保険、就業不能保険、医療保険、火災保険、自動車保険に加入しています。

全て掛け捨て保険です。

貯蓄性の保険は、今の時代には合っておらず貯蓄性といってもほとんど機能していません。

また、子どもの保険は未加入です。

子どもには乳幼児医療費助成制度という社会制度で充分という考えだからです。

乳幼児医療費助成制度とは

しかし、先進医療の保障はほしいと思っているので、今後の検討材料になっています。

我が家の保険料は現時点は年間約17万円です。

これが多いと思う人も少ないと思う人もいるでしょう。

しかし、これが我が家に必要な保障のための費用なのです。

これを20年後には1万円台にすることを目標にしています!!

 

 

 

 

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